伝統とその姿 ~琉球漆器~

琉球漆器の特色は、朱塗り、堆金、螺鈿にあると言われ、そのいずれも
沖縄の気候・風土と深い関わりが深い。

漆の乾燥の最適条件は「湿度80%以上、温度20度以上」であり、
沖縄は理想的な自然条件。
さらに強い紫外線が朱色を鮮やかに際立たせる。

堆錦の技法においても自然条件が大きく作用し、他地域では
よい堆錦は生まれないとされる。

また、螺鈿においても、沖縄では貝を貼りつけるのに接着剤を
用いる必要がなく、より繊細な細工が可能になる。
つまり、さんさんと照りつける太陽、高温多湿の気候、強烈な紫外線
といった自然条件すべてが琉球漆器の生産に必要なものであり、
また、琉球が漆器の生産に最も適した風土である証でもある。

沖縄での漆工芸の起源は不明だが、1427年に中国・明が琉球に
生漆を買いに使いを派遣したという記録がある。

また、15世紀に造られた王家ゆかりの木棺には朱塗りに
巴字金紋が施されている。
その後、琉球王府は中国皇帝への贈り物や交易品として、
また日本の将軍家や諸大名家への献上品として、琉球漆器の
製作に力を入れるようになったと知られる。

現在、琉球漆器の逸品は、漆芸専門館の浦添市美術館、
首里城内、沖縄県立博物館などで見ることができる。



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