文化と姿～豆腐よう～

泡盛の香りをたっぷり漂わせ、酒とチーズを合わせたような味わいが特徴。
珍味界の"陸の王者”と形容される発酵食品である。
島豆腐を米麹、紅麹、泡盛などを用いたつけ汁に長期間つけ込み
発酵・熟成させる。

琉球王朝時代に明から伝えられた「腐乳」が起源。
琉球王国の王族や貴族の家で密かに作られた宮廷料理の逸品で、
庶民が食べるようになったのはごく最近の事である。

食べ方は、つまようじを使って米一粒程の大きさに削ぎ取り、
舌の上でゆっくりと溶かす様に味わう。
より熟成が進んだものほど、豆腐の味はしなくなるが、
その独特の風味は、泡盛が良く合う。

最近では、生クリームと合わせてパスタソースにするなど、
料理のアクセントとして用いられる事や、タンパク質が高いため、
胃壁の保護やコレステロール抑制、血圧やコレステロール値を下げる効果もあり、
健康食品としても注目を集めている。